僕は空想しプランを立てる

お笑い用ブログ

バッファロー吾郎A改名記念イベント

バッファロー吾郎木村さんがバッファロー吾郎Aに改名した記念のイベント、大喜利10番勝負に行きました。

 今木村さんは「Aさん」と呼ばれています。あと書籍を出した際などのイベントでは
「A先生」とも呼ばれています。A先生と呼ばれる木村さんはどことなく嬉しそうです。

今回全部で9戦。(ポアロの伊福部さんはインフルのため欠席)決して木村さんの勝率は良くはなかったけどD関にも劣らない緊張感もあり、また相手との関係性が見えて来る事によりちょっとしたドラマチックな部分もあいまって木村さんの長い芸人としての歴史や取り巻く人間関係の良さなどが少し垣間見えたような気がしました。

木村さんが相手の印象や選んだ理由を対戦前の選手紹介VTRで言ってくれるのですが、中でも「今回出ているメンバーに比べたら関係はそこまで深くないはず」という意味で異色だなと思ったアンガ山根さんを選んだ理由が聞けたのが良かったです。理由は、D関2008年の数多くあった予選を見て来て一番「この人と対戦してみたいな」と思ったのが山根さんだったようです。たしかにあの時の山根さんおもしろかったなー。

D関初期から出ているハリウッドザコシショウ、バッファさんのイベントに無くてはならない存在の久馬さんやケンコバさん、大阪時代からの近しい後輩の天津向さん中山功太さん最近木村さんが力を入れている(?)RG、アホマイルドクニさん、Bコースハブさんというキワモノ揃いの「丸坊主軍団」や鬼ヶ島野田さん・ギース尾関さん、R藤本という大阪色吉本色が薄いのが珍しい「ユーモア軍団」、そして仲良しのせきしろさん、と昔からもしくは最近木村さんとの関係が強い人達とのやりとり、対戦を見ていつの時代にも木村さんがいかに慕われているかがよく分かるイベントでした。

中でも一番印象深かったのが4戦目のマッスル坂井さん。マッスルさんはプロレス好きにはおなじみのレスラーですが、D関でもちょくちょく出てては芸人にひけをとらない大喜利力を発揮して大会を大いに盛り上げた人でもあります。一昨年実家の都合でレスラーを引退。2010年のD関のエンディングで表舞台から去るという坂井さんに向かって「また何か頼むかもしれません」と木村さんが言うシーンは印象深い。現在実家をついで修行中の身として選手紹介VTRに映っていた坂井さんは、髪も黒く短くなり作業着を着たいわば体格のいい町工場のお兄さん。VTRでレスラー時代の輝かしい坂井さんと現在新潟の工場で働く坂井さんが交差し、「リングに未練が無いと言えば嘘になる」とレスラーとして未練と大事な実家の事業の間に揺れる心情は胸に訴えかけるものでした。
そんな坂井さんを今回表舞台に招集した木村さん。D関での「また何か頼むかもしれません」の約束を果たし、そんな木村さんに「感謝している」と述べた坂井さんの言葉に胸がいっぱいになりました。
そして対戦、通常1戦お題は2.3問出て決着がつくくらいもつれるものですが、なんと坂井さんは1お題に答えた3解答全てでポイント奪取。ストレートで勝ってしまいました。全然衰えてないどころかもっと強くなってる!それには流石の木村さんも「早く帰れ!コノヤロー!!」と激怒し、会場を沸かしていました。数十分の間に素晴らしいドラマをみせられたと思いました。
あーおもしろかった。



バッファロー吾郎が極上の踏み台として語られている事は結構有名な話。面白いと思うけどくすぶっている後輩を引き上げたり背中を押したりする切っ掛けを作る事でどんどん力を発揮して大きく羽ばたいていく。だから今回これだけのメンバーが集まったんだなーとじんわり心が温まりました。

芸人はテレビにでて知名度を上げれて売れたらそらいいことだけど、それだけじゃない生き方というのもあるんじゃないかなということが感じられるイベントでした。

もちろんバッファさんがライブシーンのカリスマという位置ではなくオーバーグラウンドでも活躍してくれたら嬉しいよねー。


A先生の今後の活躍に期待します!