僕は空想しプランを立てる

お笑い用ブログ

せきしろ×西加奈子@池袋

せきしろさんの著書「海辺の週刊大衆」出版記念のトークイベントを見に池袋コミュニティ・カレッジ へ行ってきました。

念願の西さんとせきしろさんのトークライブ!楽しみにしていました!

 客席に置かれているのは質問&アンケート用紙と週刊大衆(本物)。
あとお客さんはせきしろさんのことを30%、50%、100%
の好き度で表すロゼットを選んで付けるとのこと。

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私は50%をつけました。気持ちは100%ですが、単純に100%より
50%のキャラクターの顔が可愛かったのです。



せきしろさんと西さんが呼び込まれて登場。
お二人とも100%好きのロゼットをつけていました。西さんお似合い!せきしろさんはどこかすわりが悪そうです。

せきしろさんと西さんはananで俳句の連載をしていた仲。西さんがせきしろさんのファンだった。あとせきしろさんを「先輩」と呼んでいる。



出会ったのは2007年。その時せきしろさんは37歳。今の自分より年下。
昔の哲学者みたいなせきしろさんの周りにはたくさん人がいて、せきしろさんを助けたがっている。趣味が豊富でアウトドアに精を出している実業家のようなガツガツしている人とは真反対にいるひと。

西さんが本を読んでの感想。「先輩がまだそこにおってくれた!って思った」
先輩が焦らなくて良かった、出会った頃のまま変わらずコタツの中でそこにいるような人で良かった。
いい服がほしい、美味しいものが食べたいと欲を出している自分に気づいて、ふと襖をがらっと開けてみたらコタツの中で変わらず「よう」と言ってくれる先輩がいるみたいで安心した、と。
西「キャンピングカーとかいらんやろ?」w

今年せきしろさんは45歳、ということに大爆笑する西さん。「江戸時代やったら死んでんなぁ」w
せきしろさんは10代の感覚を持ち合わせている、と。「いくつくらいで止まっていると思います?」「19」と答えるせきしろさんに「ほらぁ」と嬉しそうな西さんが良い。

「(西さんが)45歳になってこれを読んだら『あの人45でこんなの書いてたんだ!』ってビックリすると思う。『45でこんなミニマムテクノみたいなの書いてたんだ』って」
だから45歳になった時楽しみにしててとせきしろさん。西さんが45歳になったらせきしろさんは52歳になる。
せ「52歳になっても用意してるから」みんなの願いだ。

変わらないでいることは難しいのに、変わらずにそこにいるせきしろさん。
「例えば村上春樹って20~30代くらいで止まっているからか筆が若々しい」
せきしろさんも感覚が変わらずずっと若い。

夢を見ているシーンの描写がむちゃくちゃキレイ。
「成長してないんだよ」とせきしろさん。
「30年部活に行ってない夢とか見る」化学のテストの夢も良く見る。
西「先生が怖かったんかな」
せ「わかんないけど」
学校のこととおばあちゃん家の夢を見る。

先輩は手の届くところを丁寧に書いている、と西さん。



海外で翻訳されたい西さん。「俺も」というせきしろさんに「うそやろ?」という反応をする。
「鶴光はどう翻訳すんねん」
「鶴光はエディマーフィとか」w

西「ドメスティックな内容を書かんと翻訳されへん」
せ「だから!」ドメスティックでしょ?と言いたげなせきしろさんに
西「固有名詞を出すのは怖くない?」
せ「だから普遍的な人の名前を出す」と言った瞬間沸く会場。
「笑われてんで!!」でもその表現は心を掴まれる、と西さん。

「翻訳でパっとさいでりあの面白さをどうやって伝えたらええんやろ」



せきしろさんの生い立ち。自分の感覚は高校から20歳くらいの一番テレビを見ていた頃で止まってる。
西「先輩の中で最近の言葉って何?」
せ「おしりかじり虫、かな」w
西「コタツ古っ!!!!」ww
西さんのツッコミが秀逸すぎる。あとせきしろさんから決して最近の言葉ではない『キグルミ』とか単語出てきた。(キューピーのやつね)エグザイルという単語は10年後面白くなるかも。

面白いと思う基準は?
せ「生まれながらの感覚で判断する」

せきしろさんにはその感覚が合う人が集まってくる。木村さん(Aさん)、山ちゃん、R藤本さん、ヨーロッパ企画の上田さんとせきしろさんの飲みの席にいたことがある西さん。しかし
「なんの話をしてるかわからんかった」w
「ビーバップわからん」ww
東城のテルの話かな。

7~8年前に一度そのメンバーで合コンをしたことがある。(さっきの話はその合コンの後に会った時のことと判明)
「相手が20歳くらいで」なんの話をしたらいいのかわからない。
「あいのりの話をすれば大丈夫ってなったんだけど、相手があいのり知らなくて」

我々は何の話を聞かされているんだ。

我々は何を聞かされているんだ、の話はまだ続く。

藤本くんが一番女の子の気持ちがわかると評価するせきしろさん。
「大学も出てるし、一度就職してるし、運転もできるから」
割と多めにいる社会人だ。
「女の子は頭ぽんぽんしとけばいいんでしょ?って言うと『それは女性蔑視になるから』とか藤本くんが言うんだよ。それで俺ら『えーーー!』って驚くの」

「その頃遅れることがかっこいいと思っていたから、合コンも遅れて行ったの。そしたら全員同じくらい遅刻して…」
そんなところまで感覚が同じ!付き合いも長くなるはずだぜ。ちなみに西さんと連載一緒の時もちょっと遅刻してたらしいです。
西「わざわざ喫茶店に寄ったりしてなぁ」
変な大人!



改めて本のこと。面白いけど途中何回か腹がたつ。
西「脱線が多くてなんやねん!ってすごく思う」確かに展開が飛んでいつ無人島に意識が戻ってくるのかと不安になったりしますね。

猿カニ合戦を題材にした章があることに触れ
「先輩猿カニ合戦好きやもんな」
「猿カニ合戦は(バッファロー吾郎の)木村くんが好きなの」
イベントで猿カニ合戦総選挙をした話を楽しそうに聞く西さん。
「猿カニ合戦の話ができる中年ってええなぁ、美しいなぁ!」
せきしろさんのイベントではそんなおじさん達の姿がずっと見れます。私はそれを喜んで見に行っているところがあります。楽しくてしょうがないです。



西さんは46の章の文がまさにせきしろさんを表していると感じる。文中にでてくる「楽しかった」は美しさの濃縮だと。

せきしろさんにとってその章は願望であり、自分達や後輩達がそうであったら良いと。

「圧倒的な肯定の小説やな」



この日来場者全員にランダムに配られた週刊大衆を手に取る西さん。見出しに踊る文字を見てはゲスいなぁと言いたげに顔をしかめて
西「こういうことをずっとやってらっしゃる…」w
書いてること無茶苦茶や、嘘でもこんなん書かれたら大変やなという話から
西「先輩心折れやすいやろ?」
せ「心折れ慣れしてる」w
西「平地で折れる時あるよな」ww
100%LOVEのロゼットを着けては心を折ってるせきしろさん。

西「私は全然折れへんよ」強いなぁ。



週刊大衆には親しい西さんせきしろさんが疑問しか抱かないような又吉さんのゴシップの文字が躍り、又吉さんことにも触れる。

本が200万部以上出ているという話に「本当に?」と驚くせきしろさん。オイコノミアで200数万部で値段はこうだからトータルこれだけ売れているという計算をしたけど数ようわからんくらい出たと笑う西さん。
又吉さんと最初に文学方面で一緒にやっていたのはせきしろさんだというのは間違いはないはなしだけど、あくまでせきしろさんは
「これは彼の力」
と手柄を自分に向けない。

そういう人だよなぁ。



質問タイム
アンケートに書かれた質問に答えていく。

Q.お互いの可愛いと思うところ

西「先輩は全部かわいいとおもう!」
せ「俺も!」俺もそれと同じでいい!とちょっと面倒臭そうなせきしろさん。
しかし「西さんは大人になったよね」ちゃんとした答えだ。

先輩は若いですよねと言われて
「45歳は周りに木村くんと、キンコメの高橋くんがいる」
「高橋さんもなんや!若いなぁ!」と驚く西さん。
更に「女優さんだと?」と聞くと、永作博美が同じ年らしく「わっかいなぁ!その年に何があったんやろうな」と驚いていると
せ「オイルショックがあった」
西「危険!」
西さんの返しwww

西さんはWWFジョン・シナと同じ。せきしろさんはオリバー・カーン

そのチョイスもおかしい、楽しい。



Q.解説について

今回の本で解説を担当したのはキング高橋さん。

せ「ありがたい解説」解説がすごく良かった!と西さん。
「高橋くんにそんなイメージはないかもしれないけど実はすごい書ける人で、書きゃ良いのにって思ってたから直接頼んで」良さをちゃんと出してくれた、とせきしろさん。
同じ年すごいな!と感心する西さん。

西「オイルショックあってよかったな」
せ「結構ショックだったけど」ww



Q.人や動物など合わせて無人島に連れて行くなら。

それこそジョン・シナやな!という西さんに
「(TOKIOの)城島?」無人島ではなくDASH村になってしまう。

俺蝶野は嫌かな、蝶野近くで見たらもうおじいちゃんやで?でも武藤はかっこいいのよ!とプロレスラーの話に花が咲く2人。

「女の人、可愛い子連れて行く」というせきしろさんに
「『可愛い』は無人島では通用せえへん、強い人とかのほうが役たつで」
北斗晶とかのほうがええよと言っているとサバイバル的なこともできるから、という理由で
せ「じゃあ高橋連れて行く!」
西「ステキ!」
西さんが我々の感想を代弁してくれた!



答えられそうなアンケートを探しているせきしろさん。
せ「質問、西さんのばっかり」
西「ハズいなぁ」
西さん可愛すぎんだろ。



Q.せきしろさんの大切なこと、信じていることは何か。

西「ウソはつくやん」
せ「ウソはつく」

言い続けようと思ってる、面白いこととかを考えて、考えていこうかと思う。

西「先輩魂は売らないよな」
せ「値段による」
西「へぇ!じゃあメインストリームの船には乗る?」
せ「うーん、躊躇して、その間に出発しちゃう」

西「乗ったらよかったと思う?」
せ「それは思う、後悔しかしていない」

せきしろさんが後悔しない程度にもうちょっと上手に生きられたらな。



せきしろさんの夢は2~3歳くらいの子供が読むようなものが描きたい。
昨日のイベントで『こどもの詩』をプレゼンしていたことに何か通ずることがありそうな。

西「ハワイに行ってスキューバーしたい?」
せ「スキューバーはしないけど絵本を書くのはいいかな」
アロハ着てほしくないわぁと西さんが言うと俺が着ないと下(後輩)が着ないから、着るようにはするとせきしろさん。
せ「ふっくんみたいな」
西「ふっくんのブログおもろいよな!」何を見てるんだw

アロハを着る話、後輩を思うせきしろさんの性格がよく出た表現だな、と思いました。



サイン会をして終了。とてもいい会でした。

なのに断片的な会話でのレポですみません。

こんな感じで!おわり!