僕は空想しプランを立てる

お笑い用ブログ

すいてるのに相席2.5

すてるのに相席2.5を見にルミネtheよしもとに行ってきました。

 


今回のレポは大オチも書いてしまってます。それでもいいよーと言う方のみ読んでくださいな。


高橋を探せ(空いているのに相席・北の国から)/OPVTR/
殺陣師左近/未来予想図/晩ご飯/女スパイとの哀しき恋/
子どものたぬき/魔王/修行/もうすぐ晩ご飯/
ハーフタイムショー(ファイト!ファイト!ちば)
欽ちゃん/あべこべの世界/一言コント/
恵方巻き/BIG/ヒロト/ラジオ

アフタートークゲストにずんのやすさんとしずる村上さん。



相席1で登場した殺陣師左近が自由さとキチ○イっぷりに磨きがかかって
再登場!ヤジの時事ネタを引き合いに出し男尊女卑の激しさを見せ、山脇さんをぞんざいに扱い、そして何故かあんなに大きい尾関さんを芦田愛菜ちゃん扱いする左近。
さらに口さけ女はキラキラしたCDに弱いから襲われたらCDショップに駆け込めと周辺のCDショップがある地図を劇団員に渡す件はなんかもう絵も言えぬ恐怖を覚えました。前と違って劇団員の戸惑いがお御所の調子乗りからただのキチ○イに対するちょっとした恐怖のようになっていたと思います。
しかし左近と師匠の越前蟹狂四郎先生が暴れん坊将軍に出た話の
「先生、これじゃタテ(殺陣)じゃなくてヨコですね」
「ばかやろう!死体はそんな面白い事いわねぇよ!」
のループに「あー!コレ!コレ!」と思い出し嬉しくなりました。何回見ても変わらぬ面白さ。

アフタートークでは
「あの口さけ女の件はやってるこっちも怖いんです」地図を渡されるとこが怖い、皆さんと同じ気持ちですと高橋さんw

どうやら左近はルミネの舞台で大山英雄さんHGさんスリムクラブと一緒にやったりしてるらしいです。こっちのバージョンも気になりますね。



尾関さん演じるヨネスケインパクトが衰えしらずの「晩ご飯」は2部構成になって物語性がグっと増していました。前回はアフタートークで麒麟川島さんに「オチがひどい」と言われた変なおじさんオチでしたが、今回前半は術にハマった兄弟を襲うとこで暗転し「これで終わり?」と少し戸惑いましたが、晩ご飯を探し求め、もはや化け物化したヨネスケとそんなヨネスケに晩ご飯(おにぎり)を与え、さらにヨネスケを友達と慕う少女との「もうすぐ晩ご飯」というヨネスケと少女のハートフルな物語が生まれていました。
尾関さん演じるヨネスケは後半はもうセリフが「ばんごはーん」だけでしたが、言い方や行動や表情でどういうことを言っているのかというのが分かるのが面白くもあり、ヨネスケと仲良くする少女を気味悪がり仲間はずれにしようとする少年達から少女を守るかのように少女に冷たく接するヨネスケに物悲しさも感じました。
ちなみにオチはしゃもじに鳥が止まってるという、いわゆるナウシカオチ。

途中で少女を守るため凶暴化したヨネスケが舞台から客席に降りて来たのですが、客に襲うマイムをしたり通路側の空いている席に座ったり、年配のお客さんを襲うのか?と思った瞬間会釈をして敬意を払った行動を見せたりと近くで良いものが見れたと思いました。

本当は反対側の通路も行き客席をグルッと回りたかった尾関さん。
「最初降りて行ったときあまりに引かれて心が折れて…」とメンタルの弱い尾関さん。

 

ヨネスケの設定が面白かったので描いてみました。

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相席の1の超名作「ラジオ」も再演。何度見ても切ない。
私は今も過去もラジオに投稿するとか言う事はないけど、ラジオネームに多少敏感になったり、パーソナリティーが常連のハガキ職人さんのネタの事を把握していて、話題にしたりするのが何か良いなぁ素敵な関係だなと思うくらいには意識をしているのですが、その程度の私でさえ、ネタをラジオに投稿して夢を語り合う文系青春群像劇には何かしらの感情移入をしてしまう不思議さがあります。お互いを認め合って来た仲間だけど、その片方だけが救い上げられたことを知ったもう片方のやり切れなさ。ラジオ投稿してる人がこのコントを見たらどんな気持ちになるだろうかと他人の気持ちに勝手に置き換えて勝手に切なくなってたりしてしまいました。

その壮大な群像劇が「ハガキ職人」というタイトルの仮装大賞の作品だった
という大オチはありますがー。
仮装大賞の参加者として再登場する時の無駄な元気のよさが妙に腹立つw

ほぼ実体験でもあり救い上げられなかった側だったせきしろさん作のコント。
「東京の夏は夜でも暑いんだな」というセリフに北海道出身のせきしろさんを重ねてまた切ない。




その他のコント

「こどものたぬき」1では高佐さんの一人コントでしたが今回は高橋さんの一人コントになっていました。きっと2でやっていた「ホーム」のつながりがあってのことだろうなと思ってふかふか良い気持ちになりました。


タイトルが出ただけで歓声が上がった「ヒロト」は2の最終公演でもやっていたたけしさんの物まねのマイム、さらには酔拳が加わって高橋さんの自由度が上がっていました。Aさんや山脇さんにワンフレーズ歌わせるためにマイクを向けるのですがそれが今回お客さんにも向けられ、ずっと横を向いていた高橋さんのヒロトを真似た顔を正面で見る事が出来たのですが、その目の開き方が本当にヤバくて思わず目をそらしてしまうほどでした。こわかった…。


BIGは高佐さんが始終モノマネとダンスで送る田原俊彦コント。
「ハ!」や「にんじん娘」や「君に薔薇薔薇」や「飯喰ったか」と田原俊彦オンパレードの歌やフレーズはさみつつ、ダンスやムーンウオークもそこそこの腕前を見せていました。
アフタートークで「モノマネとダンスのクオリティが丁度同じ」と村上さんが言っていましたがまさに!と言う感じでソツなくこなしていました。このコントは浅草でやっていたライブの時、ギースで高佐さんがトシちゃんを真似たコントをやっていてそれを見たせきしろさんが「トシちゃんのコント1本書いたから」と高佐さん用に作ったそうです。
コント中アシスタントとししてせきしろさんも登場していましたが笑いを堪えるたびうつむいたりしてなかなか大変そうでした。


一言コントでブラジルで盛り上がる人たちに空から「ブラジルの人聞こえますかー?」と八木さんの声がして怖がるというネタがあったのですが、エンドロールでちゃんとキャストの後に八木真澄の文字があってかなりウケていました。



アフタートーク色々

相席は2の方を見に行ったやすさん。
打ち上げの席でやすさんに「晩ご飯」のヨネスケについて色々質問されたきっかけでせきしろさんがやすさんのアンサーコントとして「もうすぐ晩ご飯」を作ったとのことです。いい話。


晩ご飯のオチのしゃもじに小鳥が2羽止まっているということはヨネスケはもういなくなったという物悲しい表現から小鳥の位置や数、ツタを這わせたらどうだろう、宙に浮かせて倒れるのはどうか…、など会議をしたそうですよ。なんというくだらない会議!でも楽しそう!


尾関さん演じるヨネスケが後半「ばんごはーん」だけだったのにも関わらず稽古中「次なんのセリフでしたっけ?」とトチる尾関さんに「『ばんごはん』だろ」と全員がツッコむw


一言コントはたくさんあり順番が覚えられなくて大変だったとAさん。本番では失敗はなかったけど、高佐さんの落語の一人コントの時ブラジルのサンバで大盛り上がりするAさんが間違えてブラジルの国旗を持って高佐さんの後ろに立ってしまったりしたそうです。ちなみに「ブラジルの人きこえますかー?」の声はちゃんと八木さんに頼んでこのコントのために録音したそうです。「録音は東京ですか?大阪ですか?」の八木さんのメールの返事が面白い。


尾関さん、ヨネスケでおにぎり2つ食べて、恵方巻きも食べていた事に「あんなにコントライブで食べる人見たコトないですよ」と村上さん。
尾「一言コントでチュロスも食べましたよ」むっちゃ食べてるなー。


やすさん何かの流れで「面白い事が大好きです!」とベテラン芸人があまり言わなそうな事を言い放ち「ツイッターの自己紹介文みたいですね」と言われていたのがなんかよかったステキでした。


やすさんが高橋さんに晩ご飯のツッコミのセリフが良かった(ヨネスケに襲われそうになっている最中の「ただの落語家だ!」「熱を感知してるんだ…」「梃の原理を知ってるんだ」など秀逸なツッコミが多かった)と素直そうに褒める様が良い。


告知で皆が今後のライブやイベントの話をして行くなか「明日岩盤浴に行こうと思っています」と明日のプライベート告知をするやすさん。それだけならよくある告知ボケですが「川沿いにあるんですよ」など場所の特徴を上げていたら「あー!あそこですか?」知ってますよー、とただのご近所のおじさんの会話をしちゃう高橋さんとやすさんw


純粋にコントを楽しんでたやすさんとインタビュアーとして優秀なしっかり者の村上さんのおかげでアフタートークまでとても楽しめました。


今回も前売りが完売にはならなかったようです…。なんでだよー!みんな見に来たら良いのにぃ!!

 

テレビが好きが垣間見れるAさんせきしろさん。
今回新作も、バラエティー生活笑百科(女スパイとの哀しき恋)ごきげんよう(修行)、欽ちゃん(仮装大賞)、とほとんどがテレビオチでした。女スパイとの哀しき恋なんてオチまでそんなの微塵も感じさせなかったからその落差で膝から崩れ落ちる勢いで笑ってしまいました。




ラジオで一枚描いてみた。

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チャンスと別れは突然に。