僕は空想しプランを立てる

お笑い用ブログ

バ吾A&せきしろ二人会-出版記念編-

バッファロー吾郎Aさんとせきしろさんの二人会を見にネイキッドロフトまで行ってきました。特別メニューがありました。

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かいわれか!やっぱりかいわれか!

 *

Aさんは赤の、せきしろさんは黄緑のユーモアTシャツを着て登場。
ユーモア軍団におけるそれぞれの担当カラーです。黄緑思ったよりいい色。Aさんもせきしろさんもお似合いです。

 
前回はそれぞれが持ち寄った映像とか考案したゲームなどをしていたのですが、今回は冒頭から「最近の話をする機会とかなくない?」というせきしろさんの提案から前半は最近のことをお互い話すことに。



高佐七番勝負について
高佐七番勝負は、高佐があんなに身を削ったライブだったが結局得をしたのはハリウッドザコシショウで、損をしたのは野田だとAさん。
「野田くんが頑張ったら得をするから」と野田さんにせきしろさんが言ってあげて、張り切ってナンバーズにマルをつける野田さんのいじらしさがどこか悲しい。
(野田さんの勝負内容は『運』。ナンバーズで当てた数で勝敗を決めるというルール。もちろん野田さんは負けている)

せ「本来ロフトはああいうことをする場所ではない」
七番勝負は、高佐が歌ってギャグしてザコシショウとのショーをお客がご飯を食べながら笑って見てるって、その様は貴族の遊びではないかとせきしろさん。Aさん、楽しそうに競馬で手で持つオペラグラスのマイムをして貴族を表現したりしてました。ステレオタイプ!



9月頭にあったAさん作のお芝居「知的生命体、芸人になる」を2回見に行ったせきしろさん。1回皆で見に行ったけど、もう一度見ようとなって千秋楽と計2回見に行った。ここからせきしろさんの「知的生命体、芸人になる」の感想と質問が止まりません。

知的は2回目に見た方が悲しい。1回目は次は何が来るか、どんな仕掛けどんな展開になるかと構えながら見るけど、2回目は「みんなが最後どうなるか知ってて見るから」感情が際立つ。

ここまで話してこれから話に熱を帯びそうになる前に一旦「お芝居見に行ってない人」とお客に確認を取ると2人ほど手が挙がり、

せ「ごめんね、あとで野球の話をするね」ww
個人的にこの気遣いがステキだなぁと思いました。

ここからせきしろさんの質問攻撃。
Q.あれは芝居なのか、コントなのか?
A.コントでもないし、お芝居と言ったらお芝居をしている人に
失礼と思ったから、自分の中では『お芝居風』とした。


Q.石橋穂花さんの心に引っかかる役名「ナジカ」の由来は?
石橋さんの役だけ特殊ではないので、せめて名前だけは変わった名前にしようとした。物語に『虹』が絡んでくるので調べたら虹に関係するナジカという名前を見つけた。(アニメキャラ?)ギンナナ菊地さん演じる太鼓橋一平も虹に関係している。湾曲している太鼓橋は虹と呼ばれているとか。

たいこばしいっぺい→ちてきせいめいたい→つだなじか
で出席番号順で並ぶ。

ナジカが自己紹介をしている時、一平が知的を面白いと話しかけていたからカラオケボックスで一平がナジカを見た時にクラスメイトなのに知らないと言った理由はそういうこと、と裏設定満載でお話ししてくれました。


Q.高佐本人を出すか出さないか
A.それはギリギリまで悩んで、高佐に仮面をつけて全身タイツを着てもらって出てもらうかとか、みんなとも話し合った結果、最後の最後に出した。

「だって高佐を出さないと高佐のファンに怒られるから!」とAさん。
高佐を出さないと高佐ファンはカミソリを送ってくる、石を投げてくる、と高佐ファンが二人にとって恐ろしい描写で語られるのが面白かったです。
(その後見学に来ていた高佐さんに楽屋で「僕のファンはそんなファンじゃないです!」と叱られるw)

エンディングはガガガSPの「人間っていいな」を高佐さんが歌っていたが50回転ズの「さよならヒーロー」も候補にあった。しかし、人間っていいなをカラオケで歌っているとVTRにリンゴが落ちてくるシーンがあり、芝居の冒頭知的生命体にやたらリンゴを与えようとするシーンがあることからこちらにした。


せきしろさんは曲先行でコントを作る、「コントは割と曲を軽視している」という不満のようなものから曲が自分の中でどれほど重要かという話を。
せ「極端に言うと曲を流して、(お客に)台本渡すだけでもいい」
そして高佐が踊るのをみんなで見るw今回せきしろさんと、野性爆弾川島さんが立ち上げている『肉糞亭一門』から影響を受けたAさん。共通は曲先行型。同じころにやった「レッツラゴン」の稽古でも音が人に合わせるのではなく、人が音に合わせるという音ありきの稽古をしていたこともあって、音や曲の重要性を感じることが多かったAさんの話がとても興味深かったです。


そのほか
おおかわらさんにAさんの役をやってほしかったがおおかわらさんに芝居の経験がないので助手の役に。Aさん「結構な芸歴なのに?」と驚いていました。おおかわらさんの役のイメージは009でいうところの004。二人で009の能力を水とか火とか全身武器とか言い合っている姿が微笑ましかったです。「009は全部!」「石ノ森先生これ考えてるの楽しかったやろなぁ」ww

野田さん演じるガイがお気に入りのようでガイの話(ガイの外伝)が書きたいせきしろさん。野田さんがセリフで『ひいき、お世辞口紅、あべこんべ』とドラえもんの道具をいうところ「お世辞口紅」だけ上手く言えずころばし屋に変えたけど
「でもあいつ一回だけ『お世辞口紅』言ってくれたんよね」
と嬉しそうなAさん。二人とも野田さんに優しすぎだ。

尾関さん演じる西村さんが知的達がいる控え室を訪ねてくるときの「ウィ」の言い方を大絶賛。
せ「さっき尾関に会ったんだけど、その時も褒めた」w
あんまり尾関褒めたらダメですよというAさんもなんか良い。

再演を希望するせきしろさん。再演するなら演者はガラっと変えたい、役者さんを入れるのもいい、でも菊地は演出で手伝ってもらう、など希望をあげていました。
「あと僕の役は市村正親さんで!」www
高佐はもちろんやってもらうとAさん。
「高佐いなかったら高佐のファンに石投げられる」
「高佐がいなかったら俺らなんてこじき!」
また高佐のファンか!


木村くんの内面が出たいい芝居だった、という感想はせきしろさんからAさんに送る最高の賛辞だと感じました。

一方Aさんはせきしろさんに見て欲しくなかったと。そういうAさんの気持ちもなんとなくわかるし、その一方で、作家の西村はせきしろさんなどお世話になった人がモデルと言っていたのを知っていたのでテレみたいなものかなと感じて良い関係が伺えました。



今回の『知的生命体、芸人になる』の裏設定もまだまだあるとAさん。二人とも物語とは全然関係ない、裏設定を考えるのが大好き!
A「例えば(相席の)スズメが実は次男と三男だったとか!」
(本当は長男次男だけど、年がすごく離れている)
「尾瀬のコントの(ナレーションで出てくる)スズメの兄弟とあの兄弟が同じだって思いついた時は二人してゲラゲラ笑ってたのに、会場全然笑ってなくて!」と尾瀬のコントにトラウマを持つせきしろさん。

最初尾瀬のコントは実はしずるの単独用に書いたとか。
「しずるのところに持って行ったら『できません』って断られて」
パンサーの単独用コントで書いていて持って行ったらお客が誰も笑わずアンケートにも「違和感があるコントがあった」と書かれてしまい、暫く尾瀬が嫌になったせきしろさん。
「尾瀬のコントは相席じゃないとダメ!」Aさんごもっとも!尾瀬のコントは(麒麟)田村くんが面白くしてくれたとせきしろさんが言っていたことは心にしっかりメモしておきたい。



せきしろさんの本、海辺の週刊大衆について(やっと!)

解説はキンコメ高橋に頼んだ、とここで高佐さんとともに見学に来ていた高橋さんに話を振る。
「酒飲んじゃだめだぞ」と注意をするせきしろさんに
「シラフだけどチューだけさせてもらってもいいですか?」w
(酔ってせきしろさんにキスをしたという前科があるそうです)

タイトルが「海辺の週刊大衆」だから
「『海辺のカフカ』と間違えて売れてくれないかな」
売れたら劇場作るからとAさんに提案するせきしろさんが冗談でもステキ。

本を出した経緯。連載コラムをまとめて本にする予定が、うまくいかず、再構築ということで書き直しをしたら、こういう形の本になった。1年くらいかかった。登場人物は1人、人数を増やして物語を書くのが苦手だとせきしろさん。
せ「1人コントだったらいくらでも書けるんだけど」
A「前の高佐の船木のコントみたいに?」w




なぜこの話になったか忘れましたが昔親戚のおじさんが話しかけてくるのがイヤだなたのきんトリオ光GENJIの区別がついてないのが不思議だし、話す内容もサムいなと思っていたけど、今はEXILEとJ soulの区別がつかないし、MAKIDAIやUSAが本当にいる名前のメンバーだとは思わなかったなど、すっかり自分がそうなってるという切ないおじさんの話や、40代になって、お父さんお母さん、先生のいうことを聞いておけばよかった、お父さんお母さんが勧めてくる職業は良いに決まっている、だったらこんなことにはなっていないはずだ、あげく「公務員になればよかった」と言い出すせきしろさんwせ「銀行員とか『お前は計算機か?』とか思ってたけど…」ww

クラスの中心で誰かのモノマネして騒いで目立っているやつは正規軍だしそっちが正しいとAさん。学校の片隅でタモリ倶楽部の話とかして、正規軍ぜんぜんおもんないとか言っちゃダメ。
「文化祭の準備を楽しんでいるやつをダサイとかいわない」
「楽しい時はちゃんと楽しむ」
「女子とかに任せないで掃除はちゃんとする、
掃除をしなかったら汚れるし綺麗な部屋は気持ちが良い」
「姿勢も良い方が良い」
とかものすごくまともなことを言い出すことが逆にひねくれたオジさんたちだと感じるのは気のせいかな。



切なくなる話が終わった後は持ち寄った映像とゲーム。
Aさんは全然ウケなかったけど初監督作品で思い入れのある『長州と越中M-1を目指すコント』コントって言っちゃってる!Aさんも若いし、越中役のケンコバさん、ガチャ歯で金髪時代の福田さんがいるチュートリアルが出てきたり、大阪時代の青春を感じたVTR。飼っていた猫が写り込んで、普段そこは猫の居場所ではないから「なんでいるの?」と話しかけてたというAさんかわいらしい。

せきしろさんは前回に引き続きスクールウォーズイソップのVHSから、せきしろさんがまだ見たことがないという『内気なシャルム』と
「あと原宿のビデオがあるけど」原宿?原宿ってなんだ?
お客さん拍手投票で原宿のビデオを見ることに。

原宿のビデオは一本9800円と強気なお値段。内容は80年代当時のタレントショップの紹介。これがまー夢中になって見てしまう!
聖飢魔II、鶴太郎、タモリ島崎俊郎、クーニーズ、とんねるずのバレンタインハウス(撮影許可下りず?外観だけ)。ナレーションの軽薄さ(「だよね〜」とか「きゃわゆい」とか)に笑いつついちいち「勉強になるなー」とか呟くAさんとせきしろさんw

時間もないから途中で切り上げなければいけない、でも続きが見たい!という気持ちが会場の全員に芽生えて、
「公務員の話とかしなきゃよかった」
「姿勢なんて自由だもんな」
とか言い出す二人。あの懺悔みたいな話なんだったんだ!目の前の笑いは後悔をも凌ぐ。



続いてせきしろさん考案「となりの晩御飯」ゲーム。
ヨネスケがスムーズに晩御飯のロケができればOK。何か障害があるカードが出てくるのかな?と思ったら唐揚げ、水炊き、オムライス、と普通のご飯カードしか出てこずもしかしてあるはずの失敗カードを出さなかった…?とAさんが心配していると
「これはロケを成功させればいいだけだから」とせきしろさん。
やさしいゲーム!これはまだプロトタイプだから今後どうなっていくかお楽しみに!

原宿ビデオの続きも見たいし、二本目の原宿ビデオも見たいので次回も是非やってもらいたいです。



どこで話していたか忘れましたが、ぴあから出るお笑いムックの宣伝があって、沢山芸人が載ってますとぱらぱら見る二人。
A「この中で一番メジャー志向が強いのハリウッドザコシショウですからね」w
こだわりが強いザコシさん、
「俺が森進一のモノマネをやってほしいとリクエストすると、「この場は森進一じゃないから…」と断ってくる」こだわりの意味がわからないとAさん。
せきしろさんが「(ザコシのトシちゃんの真似は)トランスと一緒」と言っていたのが印象深いです。

このムックではせきしろさんも寄稿しているし、Aさんも高橋さんとエルシャラ清和さんと対談。Aさんが清和さんを「エルシャラカーニの子」と言っていたのが新鮮。(清和さんと話したのは初めてらしいです)

あと、Aさんが野性爆弾の単独のDVDを先輩の権限を使っていち早く取り寄せた話とか好きでした。



終わりにせきしろさんのサイン会ユーモアTシャツ販売など。Tシャツ販売は高橋さんもお手伝いしていました。

せきしろさんにサインもらうの緊張したー。

楽しかったです!

おわり!