僕は空想しプランを立てる

お笑い用ブログ

ラリー遠田お笑いトークラリー第二回@ロフトプラスワン

お笑いのライターさんラリー遠田さんのトークライブ行ってきました。

記憶力は相変わらず残念な私です。

 

 

前半はラリーさんと業務用菩薩さんによるトーク。9月から10月にかけての主な特番について。一番の聞き所はキングオブコントの裏側。

・会場はおよそ観客50人、芸人100人。凄い比率だ。
・雰囲気がオールザッツに似ている。
・ベテラン4組(インパルス、ロッチ、03、サンド)は余裕を持ち若手4組はやはり緊張気味だった様子。最初様子見て徐々にスピード上げるなどその場に合わせる事が出来たベテラン勢に最初から勢いをつけてしまった若手組の差は感じられた。
・ロッチは「巨乳巨乳言い過ぎた」とは言っているモノの満足げな様子。優勝よりロッチという人らはどんなネタをするのか、ということを見せられてよかった、と言っていた。
ジャルジャルの点数の低さについて、会場では観客には受けてたけど、ネタ知っていたせいか、芸人からの笑いは少なかった。(決して面白くない訳ではない)
ダウンタウンの周りは厳重に包囲。芸人審査のため、ダウンタウンの表情一つで審査が狂ってしまう恐れがあるためネタ中は裏に引っ込む、のは分かるけど、さらについ立てのある場所でダウンタウンと女子アナの人はネタを見ていたのでダウンタウンがネタをどんな表情で見ているかは、誰も分からないくらいの厳重さだった。コメントに気をつけてたのも納得。



ゲストは前回同様ダイノジ大谷さん。最初からトバしまくり。強めの酒をオーダーするも、理性も働いて、言ってはいけないですからというところは言わないで、云いたい事はしっかり言う。本当に面白い。ああ、酔っぱらって何でも話してしまえばいいのに、とは少し思ったくらい。(無責任な提案)それと同時に、この人はテレビでは生きにくいのかもなとも少し思ったり。(これも根拠の無い漠然とした印象)ちなみに大谷さんもラリーさんも03のあの事についてはネットの住人同様憶測の域を出ないので大した話はしていませんよ。

しんぼるについて
・面白かった部分と、色々いいたげな部分のミックス。
大谷さん言葉を選んで話してる様子。大変ですな。両手を上げて大賛成、面白かった!なんて映画は沢山ある訳じゃない。しんぼるも「これはこうした方が」みたいな部分あると思うのにね。お金払って見てるのにそれすらも公で言えない雰囲気ってどーなの?吉本の芸人だというだけでそのおかしな状況に葛藤してるご様子。テレビで見ている私たちが吉本ならではのチームプレイに笑いはするものたまに「出来すぎてて気持ちが悪い」と思うのと同じ感じで、芸人側も思うことがあるのかな?
・大谷さん、松本人志の上島竜平化の提案。(芸風じゃなくて周りの芸人との関係性という意味で)もっとイジられやすければいい。周りの人間はイエスマンばかりか?もっと意見を言える人がいれば、もっといい映画が作れるのに。

キングオブコントについて
・本当にいい大会だった。去年の大会終りには誰も出たいなんて言う人はいなかったのに、今年のは来年はあの舞台に立ちたいとコントに対する熱が上がるほどいい大会、いい番組だった。とにかく去年は決勝の採点がファイナリストに同情するほど最悪。
・要因は色々あれど、改正した箇所が全てあたり、去年はM-1を意識して作った感じがしたけれど、今回は別物。ネタ中は会場も映さなければ、審査員も映さない。ただネタを見せているだけ、というのは今までなかった。いい作用になった。VTRの作りもよく、あの陰影の強いシリアスな絵を作っておきながらジャルジャルの「やったるで~!」なんて部分普通は使わない。そこのチョイスが良い。
・河本さんやFUJIWARAがいなかった所為か、ひな壇にスポットがあたる確率が高いので大谷さんは言葉を色々用意してたけど拾われず。他の人が不発で思ったよりコメント用意してないもんだと驚いたらしい。ノンスタ石田さんはサンドさんの時に振られるかもしれないから、とノンスタで打ち合わせしていたくらいだと。おしいなぁ。そんな中「パナキ」のサバンナはカッコ良かった。「パナキなんて言っている訳無いのに、あの高橋君は返しは凄かったね」
・去年の覇者バッファさんに関しては「昔回し蹴りでツッコミをしていた木村さんを松本さんが批判してたくらいだったのに今は一緒にho!ポカホンタスとかやってるなんて最高にいいよね!」昔ガキで「派手なアクションでツッコむ奴らは云々」と言ってるのはバッファさんの事かな?と当時漠然と思っていたのですが、やっぱり間違って無かったようですね。でも大阪ではバッファさんに限らずそういうツッコミが流行っていたように思うからバッファさん含むという認識で良いいのかな。そう考えると優勝してよかったよね。
ジャルジャルに関して、どうしても分からない事は「なんで寿司屋なの?」ということ。しりとりの箇所は面白くても前後の部分がおろそかになっていた。コントはそういった設定も大事だから、そこが気になってしょうがなかった。
ダイノジ大地さん、ロッチに大ハマり。「単独行きたい」とか言う始末。ただのファンだ。
・インパルスは新ネタを降ろして来たのが凄い。1本目のネタはDVDに入ってるけど、端から端まで追いかける箇所が無かった。あれがあったから良くなった。2本目も所謂板倉イズムが盛り込まれてて面白いネタだった。今のコントには動きをやる人が少ない。はんにゃのように身体能力が備わっている人は今のうちにどんどん動きで笑いを取ればいい。コントは言葉>動きではない。
・そんな中舞台をフルに使っていたしずるは好評価。しずるの池田さんの演技が凄くいいと絶賛。「騙す顏も、騙される顏も、騙されて舌出してるような顏も全部似合う」若手組の中では大健闘だし、ネタも良かった。1本目のネタは落語家さんにも好評だった、とか言ってたかな。
モンスターエンジンは途中間延びした部分もあるけど、ネタの内容はモンスターエンジンならではという発想が垣間みれる。そこが凄い。
天竺鼠は川原さんの発想が先を行き過ぎている。50m先くらいの発想が気持ちいい距離感だとすれば、100m先行っている感じ。川原さんが降りてくるか、時代が追いつくのを待つか。私は後者希望。
サンドウィッチマンはとにかくうまい。バカルディフォークダンスde成子坂といった、おそらくサンドさんが思春期に好きだった芸人のエキスがふんだんに含まれている。伊達さんのツッコミがいい。ただツッコミを入れているだけではなく、ハチミツ二郎のような一ひねり効かせたツッコミをする。(伊達さんは二郎さんの影響を受けてるとは公言してるみたいですしね)
・今大会のキーはツッコミにあった。伊達さんも飯塚さんもツッコミがとにかく素晴らしい。ただツッコむのではなくこちらが想像もできないけど、言い得て妙だな!と思うような一言があったり、タイミングがバッチリだったり、要は50m先の距離感を持つツッコミが備われば、強くなる。(因にエンタの神様のプロデューサーもツッコミがいいかで判断するらしいですよ)

M-1について
・この時期のネタライブや単独ライブは芸人がM-1に標準を合わせて来る。
「見てる方にしてはたまったもんじゃないかもしれないね」
・ラリーさんはハマカーン、大谷さんはイシバシハザマ平成ノブシコブシを押していました。イシバシハザマ、確かにもう少し表に出てもいいような気がする。あと南海キャンディーズ。最近の山ちゃんのイベントで見るMCっぷりが好きな私にとって嬉しいところです。
・大阪ではダイアン人気が高い。袖に芸人が集まって来るようなネタがあるらしい。うわ、どんなネタなんだろう。
モンスターエンジンはモンエンならではのスタイルがある。ラリーさんが最近ネタイベントで見たモンエンは会場の笑いこそ少なかったにせよ、「伸び白を感じた」改良して行けば面白くなる可能性を感じる物だったので、一番良かったと言っていた。
ノンスタイルがもし出れば、打倒ノンスタイルという図式が出来る。前はその役割をキングコングがしていたから、今年出るとするならば全く違うスタイルをしなければ難しいのでは?
・ナイツ大好き大谷さん。ヤホー漫才封印、毒を出し気味の塙さん、ライブでやるネタも今年は変えて来ているのでそれがどう作用するか?
笑い飯には勝ってほしい。

M-1、なんかもっと色々はなしてたけど、覚えてないもんだなー。

東京ダイナマイト吉本入りについて
・吉本にはとにかく劇場が多い。先月東京ダイナマイトが舞台に立った本数は35本だったという。フリーだと一つの営業でデカい金は入ってくるが、舞台に立つ機会がないのは芸人として致命的。だから東京ダイナマイトは芸人としての寿命をのばす為に劇場に立つ機会の多い吉本入りをしたんだと。
・吉本のいいところは劇場の多いとこ。他の事務所も専用の小屋を作ればいい。号泣の島田さんが占いでテレビに出てるけど、いっこも興味ないし嬉しくない。見れるのであれば、号泣として見たいのに。「(島田さんがゲストで出た)いいともで三村さんが『占いよりお笑いやれよ!』って言ってたのにグっと来た」と大谷さん。いい話。

フォークダンスde成子坂について
・ラリーさんはお笑いを見る切っ掛けになった芸人であり大谷さんは初めて芸人のライブを見た人たちという事で思い入れは結構な物。「俺成子坂さんのライブ見てこんな面白い事を2時間やらないといけないのが芸人なら芸人なんてなれない」と思って一時は芸人になることを諦めたらしい。それからなんやあって芸人になろうと思い、初めて門を叩いたのはホリプロだった。芸人になりたい一心だったけど、ネタも持ってない状態で行ったら「ウチはネタを持たない人間は取らない」と言って追い返された。それくらい当時のホリプロはネタの作りに対してストイック。その中で成子坂はズバぬけていた。
・そのネタに対しての取り組み方、芸人の育て方に一番似ている事務所は人力舍だと思う。だから少数精鋭な事務所というイメージがある。吉本のような育て方とは全く違うけど、どちらがいいかは一概には言えない。
・成子坂は音楽に傾きだした頃の、お客に絶望している時期の桶田さんの映像しか残っていないのが残念。

「お笑いは不公平だ。音楽だったらヒット曲を歌えば 永遠に喜ばれるのに、どんなに面白いネタをやっても 3回見れば飽きられる。だから俺は音楽をやる」

「アイツはバカだな。 3回で飽きられるから、面白いんじゃねぇか」

客に絶望し音楽に傾き始めた桶田さんが席を立った後に 放った大竹さんの言葉。バカルディがライブをやり続けた 理由はそういうところから来るのか。 そして今の若手もバカルディのそんなところを尊敬している。



最後に成子について質問したお客さんGJですよ!!

あと、ライセンスの人気ハンパねぇ。