僕は空想しプランを立てる

お笑い用ブログ

久馬歩の!月刊コント9月号

大阪は京橋花月まで月刊コント9月号を見てきました。

 

 

今回は「久馬さん(プラン)とキング?どんな感じになるの?」という興味本位と「大阪ではキングのコントはどんな感じにウケるの?」という大きなお世話のファン心理で
行ってみました。えいやっと。

メンバーはプラン(なだぎさんはおやすみで残念)クロスバー直撃、レギュラー、ギース、グランジ、キング、麒麟というメンツ。
名前は知ってるけどネタを見た事が無い人たちもいて興味深い。

メンツ紹介はゴエさんギブソンさんとヨーロッパ企画の女優さんによる冒頭コントでダジャレで紹介され、中央スクリーンにシルエットで姿が映し出される。ザ・ギースは「ザギン(銀座)っす」、キングは「キングおコメで(お米の王様)」みたいな。大分苦しい感じの中一番苦しかった「キリング!(殺す!)」ではお客さんポカーンとしてました。ゴエさんその空気に耐えかねて改めて「殺す!」って言ってしまった。

因に冒頭コントの内容は、ゴエさんの旅行代理店にギブソンさんが女性と新婚旅行のプランを決めにやって来たけど、代理店で一緒に働くゴエさんの娘がギブソンさんと恋仲だったことが判明して女性は発狂、娘さんは泣き崩れギブソンさんは逃走、ゴエさんは娘さんの為にギブソンさんを殺そうと追いかけるという始まり。

クロスバー直撃は「西洋の館」という昔話っぽいコント。

執事が絵画だったというのは面白いですね。月刊コントは各コンビネタのキャラ設定はそのままに、ネタとネタの間に冒頭コントの続きが繰り広げられ結果的に一本の話になるという内容になっていて、全体的に「西洋の館」で出て来た魔女(バケモノ)キャラが細かいオチに使われ最後まで大活躍してました。
この台本は久馬さんが考えてるのかな?面白い構成ですね。

レギュラーは「総理大臣」という総理大臣とSPのコント。
コントは実に8年振りに新作をおろしたけど、月刊コントは全体の流れを作る為にコンビネタのオチを変えなければいけない部分があるらしく「久しぶりに作ったコントで今日初めてやるのにオチ変えなあかんかった」と西川さん。
この日のオチは松本さんが世にも奇妙なのタモさんみたくストーリーテラーになってました。
一番の見所は何者かに耳を引っ張られて退場する西川さん。その様は演者にツボだったのかエンディングトークでもやらされていた。
「あきらかに巨大な人に引っ張られてる」感満載。

ギブソンさんが「殺されそうだから俺を助けて!」
とSP西川さんを雇って逃走するところでギースのネタへバトンタッチ。

ギースはパイロットの見たことのあるものしりとりのネタ。
このネタ好きだなぁ。「柳ユーレイ」「イチロー」と芸能人を見た事があるの部分を受けて、「アニータに似た人見ませんでしたか?!」とギブソンさんを追って空港をさまようゴエさんに尾関さんが「大杉蓮だ!!」とゴエさんに向かって大興奮するところでグランジにパトンタッチ。

グランジは「我慢出来ない症候群」というネタ。
タイトルだけ見たらホンジャマカの「抑えのきかない田中君」を思い出した。(もちろん内容は全然違う)グランジは佐藤さんの大喜利の感じや扱い、過去にグランジという名前が出ただけでお客さんからクスクス笑いを聞いていたので「アホっぽいネタとかする人らなんやろか」と思っていたら、やはりそんな感じでした。スゲー楽しかった!五明さん(医者)の歌の巧さも迫力あって凄いんだけどだからこそ妙に笑いを誘う。佐藤さん(母親)の女装は明らかに汚く遠山さん(息子)を可愛がりっぷりがウザすぎる。

五明さん(医者)がギブソン彼女役(看護婦)の「彼氏に二股掛けられてて」と泣く様子に怒り、「実は前から君の事を…」と告白をしてキングにバトンタッチ。

キングは「教習所」。カーステで聴く曲はパフィ。
ちゃんとicokaを用意してるキング。ICカードが全国にあってできるボケ。一番のウケどころは最後の男前さながらに教官を見つめながら縦列駐車する今野さん。誤解に比べれば結構ネタ短縮してましたね。オチは変わらず。

「無免許はやめてくださいねー」とか云いながらキング登場。いつの間にか街にに出て来てしまった2人に逃走中のSP西川さんとギブソンさんが車(教習車)を奪い走り去るも「教習車は流石に目立つな…」と教習車を降りたところで久馬さんが掃除機を背負って登場。「バケモノを退治しているのですが…」とギブソンに言いここで麒麟にバトンタッチ。

麒麟は「幸せ研究センター」。
ええ声の川島さん(研究員)の「ま~るかいてちょん♪」が笑いを誘う。田村さん(セールスマン)と2人で数々のゲームをやるシーンで、一つのゲームのオチがつく度に暗転するので、コント中に長い年月を感じ、物語性を強く感じました。面白かったし、よくできたコントだなと思いました。

ラストコントは全員で。
各コンビネタと同じキャラで登場。しりとりに興じる麒麟川島さんとギースの2人。離れたところにグランジ佐藤さん遠山さんの親子。クロスバー直撃の渡辺さんが郷ひろみの物まねで登場して「あ!郷ひろみだ!!」と興奮する尾関さんに、「JAPAN!!」を早く言ってしまう佐藤さん。そこへ車のセールスを今野さんにする田村さんに、それを制する高橋さんが登場。SP西川さんとギブソンさんも登場。そしてれを追い掛けゴエさんと娘さんや五明さんと看護婦さんも登場。キャラ通りに役者が揃います。ギブソンさんを殺そうとする2人、しかし、今まで散々細かいオチに使われて来たクロスバー直撃のバケモノ登場。みんなを魔法でバケモノに変身させられるも、田村さんが牛蒡の化身となってバケモノを退治し皆を正気に戻します。クロスバー直撃のネタを汲んだファンタジックな展開。正気に戻ったところで医者の五明さんが「今までの事は水に流して皆で食事に」と全員が退場。暗転する舞台にピンスポでストーリーテラーの松本さんが登場。「あのあと医者が食事に毒を盛り殺してしまいます。さしずめ、彼にとって『最後の晩餐』だったということです」松本さんが退場。暗転。ライトが点いたら出演者全員で最後の晩餐を再現。ここのシーンだけ<a href="http://kyobashi.laff.jp/blog/2009/09/post-6220.html" target="_blank">京橋花月のブログ</a>で見れます。
登場人物が絵画になるというとこまで、結局クロスバー直撃のネタ設定を多く使ったコントになりましたね。

最後はストーリーテラー松本さんの言葉でシメ、と思いきや久馬さん登場。「あのバケモノは…?」



最後はゲストトーク。ギースは大阪は3.4回くらいしか来た事がなく「3日前に来たときはスベったけど、今日はウケてたのでよかった。凄く楽しかった」とご満悦。キングは今野さんが台本を自分のトコしか読んでいなかったので全体の流れを把握しなかった。(皆がバケモノになるところで)お尻にバケモノの顏をスタップに付けられたときは「え?何?何すんの?」と本気で驚いたそうです。自由な子だね。

来月のゲストは東京からは超新塾。「ゴエの前の相方おるやん」と久さん。「『デモしかし』って(チラシの)空いてるところに入れておいてください」とゴエさん。いいなー、興味あるなー。

細かいところは間違っているかもしれませんがこんな感じでした。久馬さんの台本で東京大阪事務所も違う芸人さんが入り組んでコントを作る楽しいイベントでした。